2013年9月6日金曜日

福島いわき市から津波被災者の悲痛なメール

1年前に現地で取材した福島県いわき市の津波被災者の方から、
悲痛なメールがきたので、より多くの方に知ってもらうためにメール文面を紹介したい。

メールの内容を理解していただくために、
はじめに簡単にいわき市がどんな状況か背景を説明しておきます。
※私が直近で現地で取材をしたのは1年前のため、
その後、ニュースなどで状況は追っていますが、微妙に感触が変わっているかもしれませんが、
メール文面を見る限り、下記のような理解でよいかと思います。

福島いわき市は福島原発から30~50kmぐらいの場所だが、
死の町と化した原発立地自治体にいた住民が、
多額の賠償金や国の優遇策によって、いわき市に移住する人が多く、
福島にもかかわらず、震災後にむしろ人口が流入し、空前の不動産バブルの状況。

しかしもともといわき市に住んでいた住民と、
移住してきた原発立地自治体の住民の間には、根深い摩擦感情が生まれている。
1つには、すべての人がそうではないのだが、地元住民の感情としては、
今まで原発でぼろ儲けしたくせに、
事故が起きたらさも被害者のような顔をして、
手厚い賠償で移住してきてマナーも守らないとは何事だという思いが根深くあること。

もう1つは、福島=原発被災ばかりが取り上げられ、
実は福島も宮城や岩手と同じように津波でたくさん被災した人が多いにもかかわらず、
津波被災者より原発被災者の方が優遇されているという思いがあること。

もちろん原発立地自治体においても原発マネーの恩恵に預かることなく、
被害だけ被った大変な原発被災者もいるが、
原発立地自治体から来たというだけで、
「なんであいつらが優遇されるのだ」という思いはかなりあるようだ。

しかもメールをくれた方は、津波被災者の中でももっとも悲惨な、半壊被害だったからだ。
全壊被害なら手厚く補償されるが、半壊で今も家が残っているため、
非常に中途半端な状況に追いやられている。
そのため「なぜ私たち津波被災者がろくに支援が受けられていないのに、
地元住民ではない原発被災者ばかり優遇するのか。
市は間違っている」という思いは強い。

下記が津波被災者の方から昨晩届いたメールです。
ちなみに「灯台」とは、いわき市で津波により壊滅的な打撃を受けた、
豊間地区と薄磯地区のちょうど中間にある塩屋崎灯台のことで、
灯台そばの海岸沿いに美空ひばりの歌碑とひばり像があり、津波被害から奇跡的に逃れた。

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