世界的に有名なアイスホテルに、今年から火災報知器の設置が義務付けられることになりそうだ。
北欧スウェーデンにあるアイスホテルは、世界的に有名だ。建物や室内の家具すべてが氷で作られていて、毎年冬にだけオープンする。
春～夏の間は氷が溶けてしまうので、毎年新たにアイスホテルが建設される。
だが今回のアイスホテルの建設許可を申請したところ、構内に少なくとも一つの火災報知機を設置しなければ許可は与えられない、と却下されてしまったのだ。
そうは言っても、その名の通り、アイスホテルはすべて氷でできている。火を点けようにも点けられない状態であることは、誰が見ても明らかだ。
「建設許可申請の却下には、少し驚いています。ですが、そう言われた以上は、受け入れるしかありません。」
と、アイスホテルのスポークスマン、ベアトリース・カールソンさんも今回の却下には首をかしげている。
検査は、火を取り込む可能性があるアイテムがないかどうかも確認されます。ホテル内にあるヒツジやトナカイの皮や枕、マットレスなどがそれに該当する可能性はありますが、実際のところそれらが火事を引き起こす危険性は、そう大きくはありませんが。」
アイスホテルは、アートとも言われており、毎年変わる氷の彫刻や装飾が美しいと言われている。そこに味もそっけもない火災報知器が設置されたら、とても興ざめなような気もするが、ベアトリースさんの言うように、受け入れるしかないのだろう。
美しい芸術の中にひっそり隠れている、火災報知機を探すのも楽しいかもしれない。
http://www.terrafor.net/news_rjyqLvqkxm.html
─情報元：日刊テラフォーサイト様─
