2014年3月3日月曜日

酒と勘違い“濃硫酸”グイ飲み、一命取り留めるも胃の大部分を切除。

中国メディア華商網などによると、この一件があったのは春節明けの2月7日のこと。陝西省商洛市で暮らす23歳の凡さん(仮名)はその日の晩、友人たちの宴会に参加、大量の酒を飲んでかなり酔っ払った状態で家路についたそうだ。

しかし、自宅に着いても凡さんは飲み足りないと感じたのか、父親に酒を懇願、父親は家にあった酒瓶を凡さんに手渡すことにした。瓶には半分程度“酒”がまだ残されており、凡さんはグイっとひとのみ。空っぽにしてしまった。

すると凡さんに異常が発生。口から胃にかけて激しい痛みに襲われ、嘔吐したのだ。この時になって家族は「酒じゃなかった!」と気付いたそうで、すぐに凡さんを病院へ搬送。その病院では胃の粘膜保護のために卵白を飲まされ、転院をして治療に当たるよう勧められた。

こうして2月8日午前3時ごろ、凡さんは西安市にある大病院に緊急搬送されたが、すでにショック状態を引き起こしており、血圧すら測れない緊急事態。きわめて重度の酸中毒、中毒性腎症と診断された。

凡さんが口にふくんだ硫酸は約150mlで、医師は「硫酸はすでに彼の胃をすべて腐食しており、硫酸は腹腔まで流れ、腹膜炎をもたらしている」とし、酸中毒の応急処置をしつつ、午前7時から手術が行われることに。結果、凡さんは一命を取り留めたものの胃の大部分を切除するはめになってしまった。

気になるのは、凡さんが口にした酒瓶になぜ“濃硫酸”が入っていたのかということ。これは後に判明したことだが、凡さんの家族には化学工場で働いている人がおり、自宅用に工場の“濃硫酸”を酒瓶に入れて持ち帰っていたことが原因だったという。

http://narinari.com/Nd/20140224903.html
─情報元:Narinari.comサイト様─