入社間もなく退職していく新入社員
リクナビについては以前、下記のエントリーでボロクソに叩かせてもらいました。↓
就活生を摩耗させる「リクナビ」という社会の害悪 - ヘンテナブログ
※この記事はH26.4.3に『リクナビのトップで、空想上の「あなたに似た同期」の尻を追いかけ回すグラフを表示する意味とは』から改題しました。つい最近こんな記事を...
まぁこの記事を読んでいただければリクナビがいかに新卒採用でヒドいことをしているのかよくわかると思いますが、そのリクナビ2015に求人登録している大手家電量販店『ヨドバシカメラ』の求人要項ページにある1項目“人事ブログ”に、とても読ませるエントリーが掲載されているということでネットを中心に話題を呼んでいます。
まずはトップで紹介しているリンク先に目を通していただければと思いますが、話題を呼んでいる理由は、入社後10日で退職希望を出してきた新入社員への対応が素晴らしいというものです。
毎年4月になると、ネット上で「今年も入社3日で新入社員が来なくなった。」やら「仕事を残して定時で帰った。」やら先輩社員にあたる人からの愚痴書き込みが増える傾向にあります。共通しているのは「最近の若者は根性がない、けしからん!」という憤りのようなものだと思いますが、もし辞める理由が「身の危険を感じること」であれば、すぐにでも辞めた方がいいと私は思います。
※参考過去エントリー↓
『一度壊した身体と精神は、そう簡単に元には戻らない』 身の危険を感じたら、会社はすぐに辞めた方がいい - ヘンテナブログ
この記事を読みました。若いって素晴らしい! 入社1週間で「新入社員来ない」続出 | ニコニコニュース入社1週間で「新入社員来ない」続出2014年も4月に入っても...
「けしからん!」ではない、「働く幸せ」に対する想い
今回取り上げた記事を簡単に説明すると、
“ヨドバシカメラに入社した新入社員が2週間の新人研修を終える間もない10日で退職を願い出たが、その退職理由が「この会社は自分に合わないと感じた。販売はアルバイトの延長のような仕事、ずっと続けていく気にならないし、自分に向かない。地域の人たちに貢献したいから公務員を目指します。」というものだったので、この記事を書いている採用チーム・山下敬史さんが「そんなんじゃダメだ!」と感じ、自分なりの「働いて幸せ」を実現するための考え方を話した。”
というものです。
山下さんの対応は、「販売はアルバイトの延長のような仕事。ずっと続けていく気にならないし、自分に向かない」という新入社員の退職理由に対してその社員が好きなゲームを引き合いに出し、『楽しさを理解するには練習と経験が必要だよな。ちょっとやってみただけで「つまらない」とか「自分には向いていない」っていうのは、早すぎるよな。』と諭すものでした。
そして、
22歳で入社・定年は60歳として約40年働くと仮定。さらに社会人にとって入社後の10年を、大学で言う1年生に相当すると仮定する。大学で野球部に入ったら、最初は球拾いやグラウンド整備、筋トレばかりで楽しいどころかキツいだろうが、野球が好きで、「うまくなりたい!」という情熱がある部員は、そのキツさの先に自分の成長があることを具体的にイメージすることでそれに耐えられる。なんとなく野球部に入った人はとても耐えられない。『野球つまんね。サッカー部に行こう。』と思ってしまう。そしてその先はサッカーだろうがバスケットボールだろうが同じだ。
最初からいきなり上手にできたり、楽しいなんてことは滅多にない。本当の楽しさにたどり着くには、努力と情熱が必要だ。転職を繰り返す人は、これと同じ。楽しさにたどり着く前に職を変えてしまうから、幸せになれない。
と説きます。
この新入社員はけっきょく退職しましたが、辞めると言い出したときの逃げるような様子から、前を向いて一歩踏み出すようなところが見えたそうです。
いささかキレイにまとまり過ぎているきらいはありますが、その対応は決して「けしからん!しかってやる!」といったウザいものではなく、以前はこの新入社員のような考え方だった山下さんの当時の思いを踏まえつつ、諭すように助言されていて非常に好感が持てます。
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http://hentenna.hatenablog.com/entry/2014/04/21/180756
─情報元:ヘンテナブログサイト様─