過呼吸は、呼吸を多く必要とする運動の後に起こる事が多い病気です。体内に酸素を過剰に取り込み過ぎ、血中の酸素濃度が増し、二酸化炭素濃度が減少した状態です。
脳は、二酸化炭素をこれ以上減らしてはいけない、と判断し、呼吸を止めようとしますが、自分では息をしているつもりなので、呼吸が出来なくなる病気です。
症状としては、息苦しさ、呼吸速度の増加、胸部の圧迫感や痛み、動悸、めまい、手足や唇のしびれ、等が挙げられます。
過呼吸の対処法
ビニール袋を口と鼻に当てて、その中に息を吐いて、息を吸う。これを繰り返します。そういった袋がない時は、息を止めます。過呼吸とは、血液中の酸素が多すぎる状態なので、なるべく酸素を取り込まないようにするためです。
しばらく息を止めて、止めていられなくなったらまた吸って、そして止めます。服の締め付けがあれば、楽にします。
また、対象者をしゃべらせ続けるという方法も効果的です。喋っている時は過呼吸が出来ないので、出来るだけ対象者をしゃべらせ続けるようにしましょう。
身体の中の酸素濃度と二酸化炭素濃度をうまく調整してやる事が、この症状への効果的な対処法です。落ち着きを取り戻させ、心身をリラックスさせると良いでしょう。
しかし、注意が必要な点として、最近では、このビニール袋を用いた対処法は使用されなくなってきている、という点が挙げられます。窒息する可能性がある事と、酸素を取り込まないようにする効果が少ないためです。
ビニール袋に孔を開けて、窒息しないようにする対処法なども挙げられますが、その時その時の状況を見て、ビニール袋を使うかどうするか見極めましょう。
息がはけない時は、天突(てんとつ)というつぼを押すという方法も効果的です。天突は、鎖骨と鎖骨のあいだのくぼみにあるつぼで、人差し指と中指で、くぼみから下に向かって軽く押します。せき込む事があるかもしれませんが、瞬時に息を吐き出す事ができ、効果的です。
深呼吸はやってはいけない
深呼吸は、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する行いですから、間違ってもやってはいけません。しかし、身体をリラックスさせる事が大事なら、深呼吸は良いのではないか?と思ってしまうかもしれません。
この場合、適度に呼吸をして、二酸化炭素の濃度を増やす事が重要ですから、浅く呼吸をする、心身共にリラックスさせる、という方法が適当です。過度な呼吸はやめましょう。
日常生活の中で、いつなるか分からない病気について、その対処法を知っていると心強いですよね。また、身近な人で過呼吸に陥ってしまった人がいたら、適切な対応を心掛けるようにしましょう。
http://health-to-you.jp/hyperventilation/kakokyuutaisyotyuui7044/
─情報元:健康生活サイト様─