暴れる我が子を目の前にして、正気を失わない親なんていません。いつでも冷静さを保てる親なんて、ユニコーンよりも珍しい存在だといえるでしょう。でも、腹を立てるたびに怒鳴りつけるのは正しい子育てとはいえません。誰だって、(できるものなら)冷静を保つ方がいいに決まっているのです。
かく言う私は、父親として、片手の指で数えられるほどの回数しか怒ったことはありません。いえ、私の手には、数えきれないほどの指があって、実際それを数えるのにはとんでもない時間がかかるのですが...。冗談はいいとして、1つだけ言えることがあります。最近私は、以前よりもずっと穏やかな父親になりました。もちろん人間だもの、たまに怒ってしまうときはありますが、以前のように毎日ではありませんし、週に1回もありません。
秘密はなにかって? それは、意識的な練習を繰り返すこと。怒鳴ったり罰則を与えるのは、役に立たないことを実感しました。
何よりも重要なのは子どもとの関係
繰り返します。怒鳴ったり罰則を与えることは、効果的な子育て方法とは言えません。それが本当に役立つなら、親は1回だけ怒鳴れば、以降二度と怒鳴らなくて済むはずでしょう。
でも、そんなことはありません。私がそのことに気づくのに、わざわざ育児本を読む必要はありませんでした。なぜなら目の前の我が子たちが、それを実証してくれているから。もちろん、私はいつでも彼らを怒鳴ることはできます。でも、それをやってしまうと、彼らは殴られることを恐れて委縮してしまうことでしょう。そんな時に私が彼らに教えているのは、ふさしい行動ではなく、私に対する恐怖に過ぎません。さらに困ったことに、「怒ったときは怒鳴ればいい」「紛争が起こったら、対話による平和的な解決ではなく、暴力で解決すればいい」と教えていることにもなるのです。
私の望みはお前たちの望みよりも重要だ。それを叶えるためなら、何を犠牲にしても構わない。お前たちとの関係でさえ、犠牲にしたって構わないのだ。
親として、そんなことを子どもらに教えたいわけではありません。本当は、この1回限り彼らの行動を操りたいのではなく、彼らとの人間関係が何よりも重要であることを伝えたいのです。
それに、子どもには境界線が必要です。私も、その重要性はわかっています。親と子の間にセットされた境界線を、超えることがあってはならないのです。
規則ではなく、模範を示そう
さらに、親としては、子どもらに正しい振る舞いを教えなければなりません。でも、いくら怒鳴ったところで、正しい振る舞いを教えることはできないのです。何かに腹を立てるたびに好ましくない行動をとっているようでは、子どもが何かに腹を立てたら、好ましくない行動をとっていいと教えているようなものですよ。
ものごとがうまくいかないときにどう行動したらいいのか。その規則を決めるよりも、模範を示してやることの方が、ずっとずっと重要です。子どもたちは時間をかけて、親の行動から学んでいくのです。
つまり、やるべきことをきちんとやるのが重要なのではないでしょうか。親として、心を込めて穏やかに行動することを決めたのは、そんな理由からです。ときどきそれを破ってしまいますが、そんなときは謝罪し、自分が間違った行動をとってしまった理由を説明することにしています。そうすることが、間違った行動をとってしまったらどうしたらいいかを示す、模範となるのですから。
以下に、ものごとがうまくいかないときに冷静さを保つための、私なりの秘訣を紹介します。
1. その行為はあなたに向けられたものではない
親はつい、子どもの悪い行動を、個人的なものとしてとらえがちです。彼らの行為が、私たちや私たちの信念に対する個人攻撃かのように考えてしまうのです。だから怒ってしまう。でも、ちょっと待って。彼らは子ども。きっと、親に対して攻撃をしたかったわけではないはずです。ただ、望みが叶えられなかったり、何かに怒っているせいで、自分で自分を抑えることができなくなっているだけなのです。子どもにとって、このプロセスは必ず通る道。親は、その道から一歩離れた場所に立ち、見守ってあげましょう。助けが必要なときに、手を差し伸べてあげればいいのです。
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─情報元:ライフハッカー[日本版]サイト様─