ついに携帯充電器を持ち運ばなくて済むのか...。
我々の日常生活において欠かせないもの...。携帯電話? パソコン? 正解はリチウムイオン電池です。スマホも、ノートパソコン、デジタルカメラなど、その用途は多岐にわたります。しかしそのリチウムイオン電池に代わる新たな製品の開発が進んでいます。その名もソリッドステート電池。なんと容量はリチウムイオン電池の2倍もあるとのこと。
従来のリチウムイオン電池は、液体電解質を使用しいますが、ソリッドステート電池はその名の通り、ソリッドつまり固体を液体の代わりに使用しています。そのおかげか、ソリッドステート電池には利点がたくさんあるのです。まずバッテリーの容量は大幅に増えました。また従来のリチウムイオン電池に含まれる液体電解質は発火の恐れがあるため、より安全でもあります。
ソリッドステート電池の問題点は、その製造にはハイレヴェルな技術力に伴うコストの高さでした。固体電解質の層を作る時には、層と層の間に隙間があるとセルのショートを引き起こす原因となりうるため、とんでもない正確さが必要です。いくら時間をかけて作ったとしても、ほんの少しのミスで大量の材料が無駄になってしまうのです。
Technology Reviewの報告によると、世界最大の半導体とディスプレイの装置供給者のひとつであるApplied Materialsが、このソリッドステート電池を安く作る方法を開発したそうです。実際同社は新たなツールを開発し、そのため作業時の正確性が大幅にあがったのだとか。そしてすでにプロトタイプのソリッドステート電池は出来あがっているらしいのです。
Applied Materialsは新電池の供給先を明かしてはいませんが、ウェアラブルがその主なマーケットになるのではないか、と予想されています。ソリッドステート電池は小さくても大容量なため、今までよりも小さかったり変わった形状をした製品等にも使えるそうです。実際の製品がどのくらい持つのか、見てみたいですね。
http://www.gizmodo.jp/2014/08/_2_6.html
─情報元:ギズモード・ジャパンサイト様─