2014年11月17日月曜日

気づいたら臨月…小学生の妊娠・出産の現実

 彼氏彼女持ちが、今や小6のクラスに4人はいるらしい。恋愛にはまるのは、ませた子より、寂しい子。親は叱る前にもう一度親子関係を見直したほうがいい。

 臨床心理士でスクールカウンセラーなどを30年以上務めてきた福谷徹さんは、著書『気づいてますか? 子どものSOSサイン』で性行為に及んだ小学6年生の事例を書いた。

「保育園のときからの幼なじみ。ともに共働きで親が忙しいから、小さいときからよく預け合いをしてきた。女の子が男の子の家にいつもいる。でも、男の子の祖父母はまったく気づかなかった」(福谷さん)

 そばに大人はいるけれど、実は子どもの本当の姿が見えていない。エアポケットのような環境で、子どものなかでは性的な興味よりも寂しさが先行していたのかもしれない。

「どちらも成績や学校での態度になんら問題はなかった。誰にでも起こりうると、大人は考えてほしい」

 この事例は妊娠していなかったが、深刻なケースを一緒に受け止めた産婦人科医がいる。広島市内で開業する河野美代子さんは過去、小学生の出産に2度立ち会った。

「若年層の妊娠といえば、出会い系サイトだとか非行に走った少女だけだろうと大人は想像するようだが、実は違う。そういう子も一部にいるが、彼女たちはまだ安心できる。友達や親にSOSを出して連れてきてもらえるが、逆にごく普通の家庭、親もきちんとした職業で、これまで何事もなくすくすくと育ってきた子ほど自分で抱え込む。ひとりで病院に行くこともできずに悩んでいるうち、もう産むしかないとなる」

 どんな家庭にも起こりうるという点で、河野さんも福谷さんも意見が一致する。特に、小学生は妊娠しているとは誰も思わないため発見が遅れる。河野さんのクリニックを受診したとき、先述の小学生は2人ともすでに臨月だった。


http://news.livedoor.com/article/detail/9463127/
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