2015年5月9日土曜日

なぜいま”デザイン”が求められるのか? 優れたプロダクトに必要な3要素と、ものづくりの4ステップ

なぜ今、デザインなのか?

林信行氏(以下、林):フリーのジャーナリストの林信行です。このセッションは「クリエイティブ・デザインを経営に活かす」というものなんですけども、ちょうど私は今朝、今度日経BPから出る、アップルのデザイン部門トップのジョナサン・アイブの本、『ジョナサン・アイブ』の翻訳本の日本語版序文を書いてまして。
ここからパネラーの方ひとりひとりに用意してきてもらったお題で話していただきます。まずは、日本ではデザインエンジニアリングをやっている唯一の会社であり、最初の会社でもあるtakramの田川代表、お話をよろしくお願いします。

田川欣哉氏(以下、田川):こんにちは、takramの田川です。よろしくお願いします。ちょっと自己紹介をパパッとして、経営とデザインについて少し話ができればと思います。
takram design engineeringという会社は、東京とロンドンに拠点を持ち、35人くらいの人間が仕事をしています。デザイン系のプロフェッショナルファームです。
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僕は元々はエンジニアリングがバックグラウンドだったんですけど、デザインと両方やるというデザインエンジニアリングに移行し、職業としてはデザインエンジニアを名乗ってやってます。最近はイギリスのアート系スクールの客員教授も兼任でやってます。
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最近やってきた事例を、パラパラみていただきつつ。ひとつ来月にローンチするプロダクトがあるので、それだけ1分くらいのムービーを見ていただいて、経営とデザインの話ができればと思います。
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来年アップルからスマートウォッチが出るんですけど、それにちょっと先駆けて今月の12日から売り出される、日本のとあるベンチャーが出してるVELDT社の「Serendipity」というスマートウォッチです。
これは商品のプランニングから、最終的にハードウェアを作って、スマホのアプリ作って、サーバーのサービス作って、値段決めて、ローンチして、コミュニケーションするというところまでをフルでサポートした、デザインエンジニアリングが豊富に詰まった事例なのでちょっと見ていただきました。
今日のテーマで僕がいただいているパートは「なんでデザインなの、今?」というところなんですけど、たぶんこのセッションにいらっしゃってる皆さんは感度の高い方なので、なんで今デザインなのかを今さら言う必要はないかと思っています。
ここはもうはしょって飛ばしたいんですけど、それを簡単におさらいすると「商品の価値がエクスペリエンスで判断される時代になったよ」ということ。「商品は様々な要素をインテグレーションして作られる時代になったよ」ということ。
「プロダクトのクオリティがいわゆるトッププライオリティになっちゃったよ」ということ。


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─情報元:ログミーサイト様─