飲酒・喫煙・ギャンブルが許される
お酒をかっこよく飲んだり、ほろ酔いの心地よさを味わってみたい、という憧れから、成人式ではお酒の席を設けることが多いですね。
また、煙草を吸う姿に憧れていた人も多いのではないでしょうか。
晴れてこれらが解禁になり、まずはここから体験するのが一般的ですね。
また、飲酒や喫煙と同じように、競馬や競艇、オートレースといった、いわゆる公営ギャンブルにも参加できるようになります。
一度お金をかけてみたいと思っていた人には、「待ってました!」というところでしょうか。
これは、嗜好品など楽しみな面で、成人に認められていることのほんの一面でしかありません。
成人に認められている法律上の権利は、意外と重いものです。
選挙権など、国政に関わる権利を与えられる
二十歳になると、誰もが政治に参加する資格を得ます。
選挙権を与えられ、自分が共感する政党や政治家に一票を投じることができるようになります。
また、最高裁判所裁判官の国民審査の際の審査権も得ます。
直接政治に関わるのではないので感心は薄いかもしれませんが、一人ひとりが自分の持つ投票権に責任を持つことで日本の国政は運営されています。
その権利を放棄することはもったいないことです。
晴れて日本という国の一員と認められたことに誇りを持ち、投票権を行使しましょう。
裁判員に選ばれるようになる
成人すると、刑事裁判における裁判員に選ばれることがあります。これはとても重いことです。
これまで未成年として親の庇護のもと過ごしてきたのに、突然犯罪に関わる裁判に駆り出され、罪の有無を決定する立場になります。
他人の運命に関わることですから、裁判の後も、これで良かったのか、と何度も考えることになるかもしれません。
法律を専門的に学んでいるわけではない人がほとんどですので、自分の出した決定に自信が持てることは少ないと思われます。
成人になるということは、自分でできることが増えるだけではなく、他人に対する責任も負わねばならないということなのです。
親権から離れ、さまざまなことを自分で決定できるように
未成年のうちは、親の監督のもとで過ごし、さまざまな契約を結ぶ時には保護者名を記入する欄がありました。これは、未成年者の責任は親が負うという、親の義務があったからです。
成人すると親の監督から離れ、自分の意思でさまざまな契約を結ぶことができるようになります。
物の売買やお金の貸し借りなど、例え親が反対しても最終的に決める権利を持っているのは自分です。
自分の知らないところで親に何かを決められる、ということはなくなり、自分のしたこと以外に責任を持つ必要はなくなります。
これは、全ての責任を自分が負う、ということと表裏一体です。
自分のしたことに責任を持つのは自分だけ、ということになります。
与えられるだけではなく、生じる義務もある
成人すると、さまざまな権利を与えられるだけでなく、負わねばならない義務も生じます。そのひとつが国民年金の被保険者になるということです。
国民年金の保険料納付は原則として義務です。
企業に就職するなどして厚生年金に切り替わるなどする他は逃れることはできません。
女性では、結婚を機に夫の扶養に入るなど納付方法は変わることがありますが、基本的には大学生であっても請求されます。
納付猶予を得るには特別な手続きを必要とします。
こうした義務の中には、納税の義務などもあります。
仕事をするようになると住民税などの税金を納付しなければなりませんし、もしも自分で不動産を購入した場合は家屋や土地を持っていることに税金を支払わねばなりません。
大人になるということは法律で定められた義務に追われることでもあるのです。
http://hon-matsuba.co.jp/furisode/press-permission/
─情報元:本きもの松葉の大阪・堺振袖専門サイトサイト様─