2015年12月5日土曜日

Web制作における対応ブラウザの選定方法

フロントエンドのテクニカルディレクションに求められるスキル」で出てきた話題として対応ブラウザの選定方法について掘り下げて解説を行います。
サイトのターゲット・予算・リソース・開発期間などビジネスにより選定方法は異なりますので、あくまで参考程度にしてください。

対応ブラウザを絞る意味

まず最初は「なぜ、対応ブラウザを絞るのか」という視点から。
理想論で言ってしまえばWebサイトを訪れるユーザー全てに最適なコンテンツを提供できれば申し分がありません。
しかし、現実的には各ブラウザ/OSによって実装が異なる機能があったり、実装されていない機能があったり、特有のバグを含んでいる物があったりすることもあり、そういった場合は個別のブラウザ/OSに対してデバッグやチューニングを行わなくてはいけません。
そのため対応ブラウザの数が多ければ多いほど、Webサイトの確認コストやデバッグ/チューニングのコストが増加していきます。
ある程度、人口が多いブラウザをターゲットに絞ることで、これらの確認コストや対応コストを軽減できます。

アクセス解析で判断

既存サイトのリニューアルなどではアクセス解析でアクセス数が多いブラウザからターゲットブラウザに指定をしていきます。ビジネス規模にもよりますがアクセスするユーザーが全体の10%を切る場合はターゲットブラウザにふくめる必要があるか検討するべきです。
ただ、
  • アクセスが少ないが新しいブラウザのため今後の増加が見込まれるので対応する
  • アクセスは少なくはないが古いブラウザのためリリースのタイミングでは更に減少していることが想定できるので対応しない
  • 全体から比べるとアクセスは少ないがコンバージョンが高いので対応する
など単純なアクセス数以外のことも検討の材料に含める必要があります。
ただ、古いブラウザは利用ユーザーが減っていくにも関わらず開発・運用のコストとして跳ね返ってきますので、できればふくめないほうがよいでしょう。

最新バージョンのみ対応

Google ChromeやFirefoxなどでは殆どの場合、「最新バージョンのみ対応」とするのが一般的です。これらのブラウザは自動アップグレードに対応しており、古いバージョンを利用しているユーザーがほとんどいないためです。Windwos 10から搭載されたMicrsoft Edgeも自動で行われるWindows Update内でアップデートされていくので最新バージョンのみ対応で良いでしょう。
また、Macに搭載されているSafariもSafari 9よりOS X 10.9.5 Mavericks、OS X 10.10.5 Yosemite、OS X 10.11 El Capitanと過去OSにまで対応し、OSのアップデートも無料でできるため最新バージョンの対応のみでよいでしょう。
(MacユーザーはOSのアップデートを積極的にやるイメージです)

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http://blog.webcreativepark.net/2015/11/25-132202.html
─情報元:to-Rサイト様─