2016年3月10日木曜日

性的欲求だけじゃない!不倫にハマる男の“悲しい性”

 川谷絵音とベッキー、宮崎謙介・元衆院議員と女性タレント……有名人の不倫で世間が喧しい。一連の騒動は“ゲス不倫”とも報じられ、女性はもちろん、男性からも擁護する声は少ない。
   
 あきれ果てたという印象を与えたこの騒動。彼らの“女好き”という側面が、タレントや公人の立場や家庭人としてのモラルが問われているが、今回は、別の視点から男性が不倫する理由について考えてみたい。

 『男はなぜこんなに苦しいのか』(朝日新書)の著者で、心療内科医・産業医の海原純子氏に聞くと、そこには、性的欲求以外で不倫にのめり込んでしまう男の“悲しい性”があるという。
 「人がハマる対象といえば、アルコールやたばこ、ギャンブル、そして仕事もそれにあたります。これらはうまくいっているときはもちろん、面白くないときが続いても、気分転換ができて、ふっと和みます。しかし、こうした物質や行動は精神的な依存を引き起こす場合があります。不倫も同様で、ここでは一種の『逃避行動』として考えることができるでしょう。不倫は一時的に葛藤から目を背けて、心理的に逃避できる場所になるのです」(海原氏)
 愛人との逢瀬は、日常生活の葛藤を忘れて、嫌なことも忘れてしまう。そのとき脳内では、どんなことが起きているのか。
 「モルヒネに似た作用があるといわれる、神経伝達物質『エンドルフィン』が高まり、面倒なことを忘れている状態になっています。不倫は、この心理的逃避の手段になっているといえるでしょう」(同)
 当然ではあるが、既婚男性が妻とは別に愛する存在ができた時、付き合う前に離婚してしまえば不倫は起こらない。また、妻と別れて不倫相手と再婚するケースも必ずしも多数とはいえないだろう。多くの場合、不倫男性は自らの家庭を壊したくない願望を持っているからだ。
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─情報元:ダイヤモンド・オンラインサイト様─