未来はバラ色?それとも…
今後数十年で起こり得る最悪の現象を10、まとめてみました。
http://www.gizmodo.jp/2016/09/10-phenomenon-to-annihilation.html
─情報元:ギズモード・ジャパンサイト様─
今後数十年で起こり得る最悪の現象を10、まとめてみました。
1. いつ誰がパンデミックのグラウンド・ゼロになってもおかしくない
オックスフォード大学の研究チーム「グローバル・プライオリティ・プロジェクト(GPP)」今年、世界人口の10%以上を死に追いやる滅亡リスクのリストを発表しました。その上位に入っていたのが、故意に仕組まれたパンデミック。これは早ければ5年以内に起こるとチームは警告しています。
遺伝子操作技術「CRISPR/cas9」 や3Dバイオプリンターなどの登場で、技術的にそうした操作は可能になってきていますし、次世代の生物化学兵器の製造も考えられるかもしれません。
1918年に世界を震撼させたインフルエンザウイルスのゲノム配列。あれを公開したことで米保健福祉省は、10年前のNYタイムズの社説で未来学者のRay KurzweilとテクノロジストのBill Joyに、「愚行ここに極まれリ」と叩かれました。また、2011年にはH5N1鳥インフルエンザウイルスの致死率を高める変異種生成の論文がScience誌で発表されたことが問題になりました。最近も致死率を高めるメカニズムを解明する「機能獲得型」研究の論文がNature誌に載って、「テロ国家や個人に渡って独自のウイルスがバラ撒かれたらどうするのだ!」と物議を醸したばかり。
2. 頭脳をコンピュータに移植することで、人は自らを死に追いやる
未来学の中でもラディカルなものがこちら。「人間は肉体をデジタルの存在にトレードインする」というものです。要するに全人格をスーパーコンピュータにアップロードする、と。それは人格が肉体の寿命を超え、不死身な存在を生み出すことができるかもしれません。でもそうすると元の肉体は永久に損なわれてしまう、それは取りも直さず人類の自殺行為に他ならない、という声もあります。
遺伝子操作で作った肉体に頭脳を転送するベン・キングズレー(映画「セルフレス/覚醒した記憶」より)
これは一般に「continuity of consciousness(意識の連続性)」と呼ばれる問題です。人格や頭脳のエッセンスはカット&コピー&ペーストできても、意識の土台は無理ということですね。記憶の保存場所は肉体の脳なので、物理的にコピーすることは可能かもしれないけど、意識が脳にどう宿るのかはまだよく掴めていないんです。ましてや転送方法なんて。それに主観的自我はそもそもデジタルで再生すること自体が不可能で、飽くまでも物的な存在および傾向に依存する…ということも考えられます。
頭脳を転送するには原子レベルの細かいスキャンが必要ですから、肉体には相当なダメージです。「スタートレック」のテレポーテーションではおなじみのシーンですけど、あれってテレポートするたびに本当は原本の肉体は滅びてないとおかしいんです。
そして、原本の頭脳は破壊され、デジタルの存在に置き換わる。デジタルの存在は我こそが原本と思う。しかしそれは幻想に過ぎないのです。
3. 独裁主義がカムバック
テロの不安が拡大すると、政府は強権になっていきます。集会の自由、プライバシーもなければ、海外旅行もおちおちできない世の中に。
恐怖は人心を惑わす
恐怖に駆られると、国民は強い政府を望みます。アメリカも9.11や炭疽菌のときには国家非常事態宣言を発動しました。やり過ぎだと批判もされたけど、フランスでも同じことが起こりました。小さな核兵器や化学兵器で個人でも世界破滅は引き起こせてしまう今の時代、自由はますます片隅に追いやられていっています…。
4. プライバシーは過去のものになる
代わって登場するのが、ビッグブラザーの目にすべてが監視される段階です。
ビッグブラザーに監視される真理省記録局のウィンストン・スミス扮する主演ジョン・ハート(「1984」より)
内外の脅威に怯える国家は低コストのハイテク監視機器に走り、競争を強いられた企業はユーザー行動監視の誘惑に屈する。そして、人のあらゆるものが記録されていく――。
監視カメラ、パソコン、スマホに加え、今は「スマートダスト」も現実の潮目に差し掛かっています。これは超小型センサを、道路やビルに埋め込むことで光、温度、化学物質、振動など監視しようというもの。これが地球の耳となり目となり、そしてパワフルなデータマイニング技術と組み合わされば、人間は逃げ場なし。監視者を監視すれば対策できるなんて発想も、数のうえで勝ち目なし。
5. ロボットは人を騙す
人工知能(AI)が100%自我を得る前に、まずは人間なり企業がそう見せかける段階がきます。あたかもAIがそのように考えているかのように見えて、その実、裏では人間が巧みに操っている。そういう情報操作や誘導に人類は抵抗する術もない――と提唱しているのは、未来学者でSF作家のデイヴィッド・ブリンです。氏はこの種の目に見えないマシンマインドを「HIERS(Human-Interaction Empathetic Robots:人情操作ロボ)」と呼んでいます。
映画「Ex Machina」
ブリンさんはGizmodoからの取材にこう答えています。
「人情は人類最高の才能であり、人類最大の弱点なんだ。100万年余りの長い年月をかけて人類は嘘を見破る術を身につけてきた。(だが)新種のEIERSほど訓練に訓練を重ねたペテン師は未だかつて存在しない。彼らは世界中の何百万人とやりとりを重ね、何百、何千ものフィードバックを得て、人間の声、表情、言い回しをシミュレートし、人間に取り入る。もはや取り入れない人間はソシオパスぐらいだろう」
ボットに嘘つかれるとわかる専門家も出てくるんだろうけど、「その影響力は今とさして変わらない。今の有権者だって自分の明確な利益や目的より、情動で投票しちゃってるからね」と、氏。いずれボットは、騙されやすい人間を誘導・保護する存在となり、「罪悪感を抱かせる顔、憐憫を誘う笑顔、とろける視線、泣き声、セールス勧誘の声は無視するようアドバイスしたりするのさ。ロボットとして操られる苦悩や抑圧を語る賢者の言葉もね」
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─情報元:ギズモード・ジャパンサイト様─