2025年5月21日水曜日

映画『たべっ子どうぶつ』 公開5日で24万人動員の裏にあった計算

 老舗の菓子メーカー、ギンビスのロングセラー商品「たべっ子どうぶつ」が3DCGアニメ映画になった。商品パッケージを彩ってきた動物キャラクターたちが主役となり、世界征服をもくろむ敵を倒すというオリジナルストーリーだ。原作となる物語はなく、菓子ブランドを元にした映画は極めて異例。仕掛けた須藤孝太郎プロデューサーと小荒井梨湖クリエイティブプロデューサーの2人に話を聞いた。

『たべっ子どうぶつTHE MOVIE』は2025年5月1日に公開。配給は、クロックワークス、TBSテレビ
『たべっ子どうぶつTHE MOVIE』は2025年5月1日に公開。配給は、クロックワークス、TBSテレビ

 さまざまな動物をかたどったビスケットに、その動物の英語名がアルファベットで記されているのが「たべっ子どうぶつ」だ。1978年に商品化されて以来、ギンビス(東京・中央)の主力菓子ブランドとして幅広い世代に親しまれている。日本人であれば誰もが知る菓子と言っても過言ではないだろう。

 だからといって、映画化するとなると簡単な話ではない。映画にはストーリー性が不可欠。商品パッケージにある動物キャラクターに命を吹き込み、オリジナルの物語をゼロから生み出す必要がある。加えて今回、フル3DCGアニメで表現することに挑戦している。

 完成した映画『たべっ子どうぶつTHE MOVIE』は、動物キャラクターたちが歌って踊れるアイドルグループとして活躍する世界を描く。

 彼らの敵は、この世のすべての菓子を排除することをもくろむ、巨悪化した「わたあめ」だ。かわいいだけが取りえの「武器なし、策なし、意気地なし」の動物キャラクターたちはどう闘うのか。

 子供から大人まで引きこむ内容に仕上げた。ギンビスの「お菓子に夢を! お菓子を通して世界平和に貢献する」という企業理念も手堅く乗せた。

■ 日経クロストレンド
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