2011年10月10日月曜日

大ピンチに顔をそらした上司の真意 「任せること」は危うく、そして素晴らしい



現在コンサルティング会社の社長として20人の社員を束ねる役割の僕が、初めて部下を持ったのは30歳。かつてリクルート社にお世話になっていた時のことだ。

そして、課長となって半年と経たないうちに、プレッシャーから、うつ病となり、上司に頭を下げて課長職から降ろしてもらった。リーダーとなる準備も能力もないうちに「任され」過ぎて潰れてしまったのだ。

「名選手必ずしも名監督ならず」

プレーヤーとは「自分の力で成果をあげる人」を指す。そして、リーダーとは「他人の力で成果をあげる人」を指す。この違いはあまりにも大きい。

僕は、ビジネスとしての正解を導き出す力には優れていたものの、部下に気持ちよく動いてもらう方法をまったく知らないうちに課長となった。そして、思い通りに動いてくれない部下に対していらだちを感じ、「指示命令」と「放任」の間の行ったり来たりを繰り返した後に、自滅してしまったのだ。

 

しかし、今となってはよく分かる。当時の上司は僕を潰そうなんて、これっぽっちも考えてはいなかった。「君ならばイケる」。そう期待して抜擢してくれたのである。僕はその期待に応えられなかった。上司だけの責任ではない。そして僕は、自分が上司となってから、かつての上司と同じ種類の間違いを犯してしまうこととなる。部下に仕事を「任せ」過ぎて潰してしまったのだ。

仕事を「任せる」ことで部下が潰れると、上司は大きなものを失う。潰れた部下が万が一、退職した場合、上司は大きな後悔をするだろう。部下の人生を狂わせてしまった悔恨。最も優秀であり、次期管理職として期待していた戦力の喪失。「任せるのが早過ぎたか…」。歯ぎしりをする思いで後悔をすることだろう。

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─情報元:日経ビジネスオンラインサイト様─