「一般化、歪曲、省略」が引き起こすミスコミュニケーション
前回予告した通り、今回のテーマは「ミスコミュニケーション」である。ミスコミュニケーションのカラクリを知らないと、会議中にどんなに議論しても話が正しく前に進まない。
ミスコミュニケーションを引き起こす要素は3つあり、「一般化」「歪曲」「省略」である。一つひとつ事例を交えて解説していきたいと思う。
さて、まず私が最初に紹介したいのが、「一般化」だ。物事のある一部分だけに着目し、全体を決めつけてしまう思い込みのことを「一般化」と呼ぶ。
「一般化」というのは例外や可能性を考慮せずに限定してしまうことであり、「みんな」「いつも」「だいたい」「絶対」という言葉が特徴だ。全体像を正しくつかむことなく思い込みで、「絶対~なのだから…すべきである」という表現や「聞いたことがない」「見たことがない」というフレーズもよく使われる。
「そうそう。今の若い人は…」
それでは、次の会話文を読んで、会話中にどれぐらい「一般化」の表現があるか、探してもらいたい。
部 長 : 「課長全員に集まってもらったのはほかでもない。当社の経営について、社長からの明確なメッセージが出ている。今回はかなり危機感をお持ちだからしっかり聞いてくれ」 課長A : 「社長がメッセージを出す時は、いつも危機感をお持ちになってる時ですな」 課長B : 「確かに」
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─情報元:日経ビジネスオンラインサイト様─