2011年11月11日金曜日

アップルなど先進企業のデータ活用に学ぶ ここが違う! データの「取得」「加工」「伝達」


 グローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業とは何が異なるのか? データ活用に焦点を当てて5回に渡って掘り下げていきたい。

 第1回と第2回は、グローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業とで、経営意思決定に利用している情報が異なることを具体的な事例を交えて解説する。第3回は「日本企業はなぜ海外子会社をマネージできないか?」というよく問われる課題に関して説明する。第4回と第5回は、商品に対するユーザーの関心が「ユーザー体験」に変化したことを説明し、商品開発における情報活用のあり方やクラウドとソーシャルメディアの活用方法を説明したい。

 まず、比較のため、我々のコンサルティング経験から、グローバル規模で成功しているグローバル・ハイパフォーマンス企業――米アップル 、米ゼネラル・エレクトリック(GE)、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ネスレ、米ユニリーバ、韓サムスン、韓LGなど――と、一般的な日本企業との違いを確認したい。これらの企業と日本企業の経営の違いを一言で言い表わすと、決定的に違うのは「情報」に対する考え方である。

 どの企業も、当然ながら情報に基づいて経営を行っているだろう。しかしその「情報」がグローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業では異なるのである。

収集、加工、伝達すべてで異なる

 そもそも「情報」とは何か。経営活動において「情報」は「収集したデータを」「ある一定の意味合いを持つものに加工し」「それを伝達したもの」と表現できる。
つまり、情報をつくる過程は以下の3つに分解ができる。

(1)データの収集 データソースは何か?
(2)データの伝達 データをどのように伝達するか?
(3)データの加工 データをどのように加工(分析)するか?

 この3つの過程を経てはじめて「データ」は意味のある「情報」へと変化する。実は、グローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業とは(1)~(3)すべてで異なる。

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20111025/223401/
─情報元:日経ビジネスオンラインサイト様─