2011年12月6日火曜日

オリンパス取締役辞任、「これからが面白いよ」 渦中のひと、ウッドフォード元社長の告白(4)


渦中のひと、ウッドフォード元社長の告白
―― どうして突然、12月1日にオリンパスの取締役を辞任したのか。

マイケル・ウッドフォード:11月29日付でオリンパスの高山修一社長が出した「『経営体制の刷新』と『将来ビジョンの提示』の検討体制の構築について」と題するプレスリリースが決定打だった。

 高山社長は、「今後の不祥事を防ぎ、内部管理体制を強化するための新たな企業統治の仕組みとその体制作りを検討する」チームを立ち上げ、自らがその総責任者を務めると発表した。しかし、これまでの買収に関連した一連の問題に彼がどう対応してきたかを考えると、「お笑い話」もいいところだ。

 菊川剛社長が辞任した翌日に、高山社長は記者会見で一連の買収は「適正」だと言っていた。「買収に伴って支払った金額もすべてそれだけの価値があった」と発言した張本人なのだ。彼は「何かがおかしい」と思わなかったし、「取締役の責務とは何か」もよく分かっていない。

 「ガバナンス体制チーム」は新たな役員の選定を進めるのが狙いだろう。高山社長も残りの役員も、これだけの事態に発展したのだから、どこかの時点で辞任せざるをえないとの認識はあるようだ。しかし、彼らが新たな経営メンバーを決めるというのはあってはならないことだ。

 私が何の行動も起こさなければ、高山社長の指示のもと次の役員候補の選定が進み、日本の大株主などから支持を得た新たな経営メンバーが決まるだろう。どこかの時点で、現経営陣は退任して、新メンバーに入れ替わるわけだ。そうすれば、今回のオリンパスの問題はそこで終止符が打たれる。
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http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20111202/224793/
─情報元:日経ビジネスオンラインサイト様─