あの時も、国民が気づかないうちに始まっていた。
1985年――。高度成長期はすでに遠く、日本は構造不況、デフレという低成長の時代に入ったと思われていた。
さらに同年9月のプラザ合意(※)で、為替レートが1ドル=240円から翌年には150円台まで上昇する。現在とは比べものにならない急激な円高に振れ、政府は緊急経済対策を打ち出した。輸出企業は国外に脱出、東京・下町の町工場の倒産が相次ぎ、輸出用の金属洋食器や工具で知られる新潟・燕三条市は円高不況で街ごと産業空洞化するのではないかと心配された。
ところが、実はその時にこそ日本経済の奥底では、未曾有のバブル経済への地殻変動が起きていた。今年に入って日経平均株価が1万円を超えると、株式市場や不動産業界で「あの時」と同じ地鳴りが観測されるようになった。
立花証券執行役員・平野憲一氏も感じている。
「今年、株価が上昇しているのは、証券、銀行、不動産というバブルの際に一番高騰した3つの銘柄です。3月19日までの2か月半で日経平均は1.21倍。それに対して銀行株は1.25倍、不動産株1.38倍、証券株は1.6倍といずれも高い値上がり率を見せています」
背景にあるのは世界的な金融緩和だ。1月にFRB(米連邦準備制度理事会)がゼロ金利政策の継続を表明するなど、各国が通貨供給量を増やしたことによるカネ余りが、日本株に流れこんでいる。国内でも、2月14日に日本銀行が追加金融緩和政策を発表し、消費者物価上昇率を「1%をめど」とするインフレ目標を掲げた。為替も1ドル=75円台の超円高から3月に1ドル=83円に戻し、その水準をキープしている。
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