2013年1月22日火曜日

Amazon、全商品無料配送サービスが事実上終了


eコマースで圧倒的な勢いを誇る巨大企業Amazonは、2013年に入ってまた、新たな動きを見せた。
 同社は、10年11月から全商品無料配送サービスを開始し、単品の注文や商品サイズに関わらず段ボールを配送時に利用する物流システムを構築してきたが、一部の低価格商品について、単品での販売および無料配送を終了したのだ。
 もともと、アマゾンジャパンの国内配送料は通常300円。ただし1500円以上購入した場合には無料となるものだ。しかし、このキャンペーンでは、例えば255円のパソコン用LANケーブルを買っても、100円のボールペンを買っても、配送料は無料になっていた。

 今回の改正により、Amazonで、数百円程度で販売されている家庭用品や食品などの低価格賞品の一部が、単品では注文できなくなり、「あわせ買い」対象商品となる。「あわせ買い」対象商品は、他の商品とあわせて注文の合計額が2500円(税込)以上であれば購入できるが、単品では注文できない。これは、年会費3900円を払って利用しているAmazonプライム会員でも同様の扱いとなっている。

 現在「あわせ買い」の対象商品は鉛筆や砂糖、消臭スプレーといった食料品や家庭用品などの約10品目のみに留まっているが、今後、対象商品を拡大する模様だ。ともあれこれで、ここ数年でAmazonのシェアを爆発的に伸ばした一因である「全商品無料配送」サービスが事実上終了した形となり、大きな注目が集まっている。
 そもそも、数百円の商品を送料無料で販売したら、赤字は必至だ。でも、消費者心理もまた然り。200円の商品を購入するために300円の送料を支払うのは、いささか気が引けてしまうものだ。実際、低価格の商品をWEBで購入しようとしたけれど、送料負担がネックとなって注文を取りやめたという経験のある人も少なくないだろう。
 送料無料キャンペーンを行ったことにより、Amazonが損を被る取引が少なからずあったとしても、「アマゾンで買うとお得」「アマゾンなら気軽に買える」「アマゾンなら安い」というイメージを消費者に植え付けることに成功した。
 一度離れてしまった客を再度引き戻すことは容易ではないが、逆に一度ファンになった顧客は簡単に離れることはない。最初は低価格商品の購入で赤字を被ったとしても、次回は利益幅の大きな高額商品を注文するかもしれない。そして、それを後押しするサービスがAmazonにはある。
 たとえば、インターネット通販ショッピングの大きなネックの一つは決済方法の複雑さ。基本はクレジットカードの利用になるが、セキュリティの面や、入力の煩わしさなどで敬遠する人も多い。そこで、Amazonでは、そういった要望に対してもコンビニ決済を導入するなどの対応を行なっている。

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http://news.livedoor.com/article/detail/7330526/
─情報元:サーチナサイト様─