2013年3月6日水曜日

スマートフォンの次に来るもの


最近になって、2〜3件連続で「スマートフォンの次に来るもの」に関する執筆依頼を受けた。メルマガの読者からも、そんな質問が数多く来ている。iPhone4 から iPhone5 への進化を見ても分かる様に、ここまで進化してしまったスマートフォンを「画期的に進化」させることは容易ではなく、ここからは斬新的な進化に留まると予想出来る(例えば、生体認証、NFCの追加、より進化した音声インターフェイスなど)。

するとそろそろ考えなければならないのは「スマートフォンの次」だ。2007年に発表された iPhone のように「人々のライフスタイル」を根本から変えるような役割を果たす次のデバイスは何か、という話だ。


色々なアイデアがあるが、私としてはぜひとも「再び人々がまっすぐ前を向いて歩ける」デバイスを作りたいと考えている。

人類が誕生して以来、人々は何万年もの間、歩く時は常にまっすぐ前を見て生活して来た。ところが、スマートフォン(もしくはiモードケータイ)の登場以来、スマートフォンの画面を見て過ごす時間が長くなってしまった。その分、自分の身の回りに注意を払わなくなり、ある意味「外界とのインターフェイスを遮断」した状態で暮らす時間が長くなってしまった。「常時接続ライフスタイル」の副作用である。


その意味でも、私は「スマートフォンの次に来るもの」は「外界とのインターフェイスを遮断せずに常時接続ライフスタイル」を満喫出来るようなものであるべきだと私は思っている。

Google Glass はその可能性を感じさせてくれるが、まだまだこの分野の戦いは始まったばかりである。それ以外にも、Nike の Fuel Band、ハンズフリー版 Siri、ディスニーの MyMagic+、Myo など、さまざまな要素技術やサービスの研究が進んでおり、ここ10年の間に、ネットワークと人間のインターフェイスのあり方が大きく変わると私は見ている。

ちなみに、せっかくだから宣伝しておくと、UIEvolution はこんな世界を実現するためにも、チャレンジ精神に溢れたエンジニアを大募集しているのぜ、ぜひとも応募していただきたい。

10年後の子供達が、今の時代のスマートフォンを操作する人々の姿を見て、「何でみんな下向いてんの?不便じゃなかったの?これじゃ人にぶつかっちゃうし、車の運転もできないじゃん」と言ってくれる時代をぜひとも作りたいと考えている。

http://satoshi.blogs.com/life/2013/03/sma.html
─情報元:Life is beautifulサイト様─