大事なクライアントの名前を思い出せない。必要なときに限っていつも口座番号を忘れてしまう...。そんな経験、身に覚えがありませんか? いわゆる「記憶力」はさまざまな場面で必要とされるし、改善できるものならしたいと思うはずです。
記憶力は生まれもっての能力で良くなることなんかない、そう悲観することはありません。「記憶するためのテクニック」を紹介しましょう。
脳はどのように記憶するのか
記憶術を紹介する前に、脳が記憶を蓄積する仕組みを、科学的な観点から見ていきましょう。
ご存じのとおり、脳は非常に多くのパーツからなる複雑で美しいシステムです。記憶を形成する時に活躍するのは、そのうちのニューロンとシナプスです。ニューロンとは電気信号を発したり受け取ったりする細胞、シナプスとはそれらニューロンをつなぐ結合部です。
記憶を呼び起こそうとする時、一連のニューロンが脳内に信号を送り、こうしてできた配列が記憶を描き出します。こういった経路の存在を実証するため、ある研究では新たなニューロン信号を装った電気信号を脳内に送り込んで、ニューロン配列(記憶)を起動することに成功しています。配列を結びつけるシナプスが強ければ強いほど、記憶が呼び起こされる可能性は高くなるのだそうです。
シナプスを繰り返し使用するうちに、結びつきはどんどん強くなっていきます。それはエクササイズと同じことかもしれません。
たとえば銀行の口座番号よりも、以前住んでいたアパートの部屋番号や実家の電話番号のほうが思い出しやすいですよね。それは、住所や電話番号は書いたり口にしたりする機会が多いからです。一方、銀行の口座番号を使う機会はそれほど多くありませんから、信号が弱く、記憶を呼び覚ますために必要なニューロンの流れが十分に作り出されないのです。
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http://www.lifehacker.jp/2013/09/130929memory_works.html
─情報元:ライフハッカー[日本版]サイト様─