2014年4月16日水曜日

産んでもいい障害と産まない方がいい障害

「出生前診断」にまつわる倫理的な問題は、今後議論として間違いなく盛り上がっていきます。

産んでもいい障害と産まない方がいい障害

まずは「出生前診断」についてざっくり。
出生前診断(しゅっせいぜんしんだん、またはしゅっしょうぜんしんだん)とは、胎児の異常の有無の判定を目的として、妊娠中に実施する一群の検査のこと。広義では文字通り「出産までに行う検査および診断」であり、狭義では「異常が疑われる妊娠に対し出産前に行う検査および診断」を指す。
妊娠中に胎児の遺伝的疾患などの有無を検査する、という生殖医療における行為です。
すでにサイトのタイトルは変更されていますが、「産んでいいドットコム」が掲げていた「産んでもいい障害と産まない方がいい障害」という表現が、問題だと指摘されていました。タイトルは変更され、現在は「産んでいいドットコム〜中には産んでもいい障害もあるので中絶を早まらないで!」という表現に切り替わっています。
重要なお知らせです。
当サイトのサブタイトルを変更しました。
(旧サブタイトル)産んでもいい障害と産まない方がいい障害
(新サブタイトル)中には産んでもいい障害もあるので中絶を早まらないで!
内容に強烈な賛否があるとは思いますが、このサイト自体は一定のスタンスにもとづいて真摯に情報を提供しているように見えます。デザインと中身的にお金目的のアフィリエイターがやっているサイトかと思ったら、特にそれっぽいリンクも見当たらないので、純粋な想いがあって公開に至ったのだと思います。中の人がなぜこのサイトを作るに至ったのかも、可能な範囲で読んでみたいところ…コンテンツから、書き手の人生の苦悩が伝わってきます。
このサイトが賛否を呼ぶのは「産まない方がいい障害」というカテゴリーを明確に区切っている点にあるのでしょう。実際、なかなか強烈な響きです。
スクリーンショット 2014 04 13 12 29 05
「産んでいい/産まない方がいい」の判断基準については、このように書かれています。
当サイトではその障害児がどれだけ家族を苦しめるかという点を重視します。社会に対する医療費の負担や貢献の有無などは原則として問いません。家族を苦しめるわけではない障害ならば産んでもいい、家族を苦しめる障害ならば産まない方がいいと明確に位置付けます。
また、綺麗事や建前論、オブラートに包んだいい方、当たり障りのないいい方、関係者や倫理に配慮し過ぎて重点をぼかしたいい方などは避け、ストレートに説明します。
現状では障害の重さを基準に産むかどうかを判断することが多いのですが、実はそれには大きな落とし穴が潜んでいるのです。というのは、どれだけ家族を苦しめるかという最も重要な視点が抜けているからです。
障害の重さと家族の苦しみは必ずしも比例しないのです。というのは、一生病院のベッドから出られない障害よりも下手に自分で歩き回り、不完全な言葉を喋る重い知的障害の方が家族を苦しめるからです。
ぼくはこの種の障害についてあまり詳しくないので、中身については言及できません。なぜこのサイトを紹介したかといいえば、こうしたサイトが出てくること自体が、今の時代の難しさを象徴的に示していると思うからです。

...続きはこちら >>
http://www.ikedahayato.com/20140415/5318237.html
─情報元:ikedahayatoサイト様─