2014年8月27日水曜日

ストレス性の腰痛が増えている?症状の特徴と対処法について

40~60代のおよそ4割が腰痛に悩んでいるといわれています。腰痛は高齢者や作業で腰を痛めた人に起こるようなイメージがありますが、特に原因が思い当たらない人や若い人にも増えてきているのです。
そして慢性的な腰痛持ちの場合、実はストレスが原因ということも少なくありません。あなたの腰痛はストレスから起きていませんか?どんな症状があればストレス性の腰痛なのでしょう。

ほとんどの腰痛が原因不明

腰痛で整形外科を受診する人のほとんどは、検査をしても器質的な異常の見つからない「原因不明の腰痛」なのだそうです。
整形外科で異常がなければ、内臓の病気が原因で腰痛を起こしている場合も考えられるので内科などほかの専門科を受診することがすすめられます。しかしそれでも器質的な原因が見つからなければ、次に「心因性(ストレス性)の腰痛」が考えられるようになるのです。

ストレス性の腰痛の特徴

ストレス性の腰痛は、通常の腰痛とどのような違いがあるのでしょうか。
ストレス性の腰痛の特徴
  • 1か月以上慢性化している
  • 検査をしても異常が見つからない
  • 異常がない割に強い痛みを訴えることもある
  • 動作で痛む時があれば痛まない時もある
  • 痛む場所が転々と変わる
腰痛だけでなくほかの症状を伴うことも多く、不眠、イライラ、食欲不振などがみられる場合もあります。またストレス性の腰痛がある人の多くに抑うつの傾向がみられるといわれています。

ストレス性の腰痛の予防と治療

体に異常がないのは幸いなのですが、それだけに特定の治療法や特効薬が存在しないので厄介な腰痛ともいえますね。
ストレス性の腰痛の場合、ストレスの原因になっている問題を解決する事が一番の予防法になります。仕事、職場の対人関係、家庭などのストレスが原因で腰痛を起こしている人が多いようですが、これらのストレスはある程度誰もが感じているもので避けることはできません。
周りの人に相談をしたり考え方を切り替えるなどしてトラブルをなくし、上手にストレスを減らしていきたいですね。
治療では痛みをやわらげるために非ステロイド性消炎鎮痛薬(湿布やクリームなど)を用います。抑うつが強く、何をしても腰痛が改善されない場合には心療内科や精神科の治療を受けたほうが良い場合もあります。抗うつ剤やカウンセリングで症状が軽減される可能性があります。

なぜストレスで腰痛が起きるのか

ところで、一見ストレスと腰は関係ないように見えますが、なぜストレスを感じると腰痛が起きてしまうのでしょう。
これはストレスによって自律神経の作用が関係しています。自律神経の反応によって腰の血行が悪くなり筋肉が硬くなるために痛みが起こってしまうのです。またストレスを感じると痛みを抑える脳内物質の分泌が減ることも腰痛を引き起こす原因といわれています。
ですからストレス性の腰痛を予防するためには、ストレスを軽減させると共に自律神経のバランスを整えたり腰の血行を良くしたりすることも大切ということになります。
適度な運動をすることはストレス解消、自律神経の安定、血行促進につながります。特に仕事が忙しい人は運動不足になりがちです。ストレスで腰が痛い時は安静にするのではなくむしろ体を動かすようにしましょう。

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─情報元:健康生活 サイト様─