2014年9月2日火曜日

一日のスタートを切るために10人の著名な人物が毎朝行っている日課とは?

ビジネスの大事なミーティングや他業種との交流会をランチの時間に行う「パワーランチ」が話題になったことがありましたが、さらに朝の早い時間帯にシフトして活動を開始する「朝活」にも注目が集まりつつあることからも感じられるように、実は朝の過ごし方は1日の行動に大きな影響を与え、ひいてはビジネスや人生にもよい影響を与えるといわれています。そんな朝の時間帯を歴史上の偉人はどのように過ごしてきたのかについて、時間指定して各種SNSへの投稿を可能にしたり、アクセス分析ツールなどのツールを提供するサイトBufferのブログでまとめられています。

Morning Routines: How Successful People Start Their Day
http://open.bufferapp.com/morning-routines-of-successful-people/

「朝が強い人にも夜更かし型の人にも、『朝』はまったく同じタイミングでやってくる」ということで、Kevan Leeさんは科学的な見地や成功した人の生活パターンなど、いくつもの朝の過ごし方の実態を調査し、毎日必ずやってくる重要な「朝」をどう過ごすべきなのかのヒントをまとめています。

◆科学的見地:朝に仕事を片付ける
「仕事は、重要なものや手間のかかるものから片付けること」というアドバイスを受けたことがある人も多いと思いますが、これは科学的な理由で裏付けることができるとのこと。人間が自分で自分の意思をコントロールする能力には限界があり、最も意思の力が強く発揮される朝の時間帯がそのような仕事には最も適しているというものです。

人間の「意思の力」は筋肉の性質と似ているところがあって、疲労が蓄積されると発揮できるパワーが減少することが知られています。ノッティンガム大学とシンガポールの国立教育研究所(National Institute of Education in Singapore)が83件の研究を調査した結果、人間の心理には自己消耗というものが存在しており、精神の疲労が蓄積されると物事に取り組む力や否定的感情の出現、主観的疲労度、そして血中のグルコース濃度などに影響が現れることが明らかにされています。

By Hajime NAKANO

つまり、1日の中で稼働する時間が長くなるほど、そして自己制御の力に疲れがたまるほど、朝の時間に大きな仕事を済ませておくことの重要性が高まるという結論が導き出されることになります。

◆朝の時間帯をハックして有効に使うための工夫:トゥモローリストを作る
アメリカの作家マーク・トウェインの研究とメタ解析を実施した結果からも「大変な仕事ほど1日の早い時間に終わらせること」というアドバイスが導き出されます。トウェインは以下の言葉を残しており、これが非常にわかりやすいアドバイスとなっています。
Eat a live frog first thing in the morning, and nothing worse will happen to you the rest of the day.
(朝のうちに生きたままのカエルを食べてしまえば、そのあとの一日は大した出来事もなく過ごすことができる。)
ここで出てくるカエルとは「自分が優先的に片付けるべき事項」のこと。会社勤めをしている人であれば、まずは自分にとっての「カエル」が何なのかを決めてリスト化し、翌朝出社したときに真っ先に目に入る場所に置いておくことで、迷いなくまずやらなければならないことに取りかかることにつながります。1日が終わった時にリストを作り、また翌朝来たときにリストを見て仕事をするというこの手法は「トゥモローリスト」と呼ばれる、シンプルで効果的な手法です。

Lee氏はまた、別の例としてスティーブ・ジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学で行った有名なスピーチの中から、次のような一節を引用しています。
33年間にわたり、私は毎朝必ず鏡に向かって「もし、今日が人生の最後の日だったとしたら、今日やる予定のことは本当に自分がやりたいことか?」と問いかけることにしていました。

そしてもし「ノー」という答えが何日も続いた場合は、私は計画を見直すことにしていました。


◆10名の成功者が行っている毎朝の儀式とは
さらにLee氏は著名な10名の成功者を例に挙げ、さまざまな朝の過ごし方を紹介しています。

01:ロン・フリードマン(ignite80共同設立者)
オフィスのマネジメントコンサルタントやトレーニングワークショップを提供するignite80の設立人の一人であるフリードマン氏は以下のように語っています。
自分のデスクに着いた時に、まずこのように自分に問いかけること:「一日が終わり、今日はいい仕事をした。いったい僕は何を成し遂げたんだろう?」と。
会社に着くなりメールを見たり、留守番電話をチェックする人は多いと思いますが、近年ではそれらの行動は最も非効率的なものだと認識されるに至っています。そのような行動は自分の集中力をそぎ、他人によって仕事をコントロールされてしまう「受け身モード」に自分を追いやってしまいます。

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http://gigazine.net/news/20140901-morning-routines/
─情報元:GIGAZINEサイト様─