2015年1月10日土曜日

「1、2歳の手足切断し、物乞いとして利用」…社会主義国・中国で産業化する「物乞い管理」、闇組織の非道

 中国が掲げる社会主義に照らせば、いるはずのない物ごい。しかし中国の主要都市には、肢体に障害を抱えている物ごいの人たちの姿が目に付く。物ごいを管理、搾取している闇組織の存在も浮上し、「より多くの喜捨を集めるために幼児の手足を切り落とした」との証言も飛び出した。社会主義を標榜(ひょうぼう)する中国で、物ごいの存在はゆがんだ世相を反映しているようだ。(西見由章)
失踪から10年後、悲惨な姿に
 次々と暴露されるニセの物ごいよりもさらに深刻な問題が、物ごいの人たちを管理し、集めた喜捨を吸い上げている「丐幇(かいほう)」と呼ばれる闇組織の存在だ。2014年3月、香港フェニックステレビが広東省東莞市で暗躍する丐幇の実態を特集し、大きな反響を呼んだ。
 “物ごい搾取組織”の存在が表面化するきっかけとなったのは、2010年9月の出来事。中国南西部の広西チワン族自治区から東莞に出稼ぎに来ていた女性が仕事を終えて繁華街をぶらついていたところ、突然、彼女の幼名を呼ぶ声が聞こえた。そばにいたのは、髪とひげが伸び放題で、両足の膝下と右手の肩から先がほぼすべて欠損し、座り込んでいた物ごい。なんと彼は10年前、二十歳そこそこで失踪したいとこの男性だった。
 出稼ぎのため東莞で親類と暮らしていた廬剣秋さんは2000年、恋人に会うため外出したまま10年間行方不明となっていた。家族や親類はすでに死んだと思い込んでいたという。


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http://www.sankei.com/premium/news/150108/prm1501080002-n1.html
─情報元:産経ニュースサイト様─