412: ◆NyauiXKN/6 2016/06/04(土) 23:39:39.60 0
長いけど、決意表明として書かせて。
義両親と夫に、義実家への里帰り出産を勧められた。
義母はちょっとイヤミが多くてソリが合わなかったけど、定番の「悪気はない」で済まされていた。
テンプレほど酷かったわけでもないし、私も諦めていた。
実家には片手が不自由で介助の要る祖母がいて、自宅で頑張るにも夫は激務。
そんな理由で、義母は苦手だけれど、この場合は甘えた方がいいのかも? と思った。
孫が生まれたら関係が変わるかもという期待もあった。
義両親と夫に、義実家への里帰り出産を勧められた。
義母はちょっとイヤミが多くてソリが合わなかったけど、定番の「悪気はない」で済まされていた。
テンプレほど酷かったわけでもないし、私も諦めていた。
実家には片手が不自由で介助の要る祖母がいて、自宅で頑張るにも夫は激務。
そんな理由で、義母は苦手だけれど、この場合は甘えた方がいいのかも? と思った。
孫が生まれたら関係が変わるかもという期待もあった。
そして迎えた里帰りの日、義実家に着いたら何故か義妹がいた。
上の子2人だけでなく、新生児と一緒に。
義妹とはほとんど会ったことがない。
名前と年齢と現在の家族構成が、知ってる全てだった。
出産はおろか、妊娠していたことも知らなかった。
義妹には
「里帰りしてる娘がいる家に、他人のくせに来るな!なんで私のお母さんに嫁子が甘えるわけ?」
的なことを言われ、目覚まし時計を投げられた。
義父は「まあまあ、嫁子さんも大変なんだし」と、それを宥めていた。
実家でゆったり休んでいるところに義姉が来たら嫌だろう、
物は投げないで欲しかったが怒るのは仕方ないと思った。
夫に、義妹の里帰りを知っていたのか、そして知っていたのなら私にそれを告げなかったのは何故かと尋ねた。
夫が言うには
「そんな予定はなかったけれど押しかけてきたらしいんだよね。
でもデリケートな時期だから責めないでやってくれ、お互い様なんだから」
だそうだ。
「何がお互い様? どう考えても、義妹と、義妹の子達の世話を義母がすると私の子まで手が回らないでしょう?
熱心にここへの里帰りを勧めてくれたけど、そのあたりの負担はどう考えてたの?」
そういうと義母も夫も「まあまあ、大丈夫だから、ねっ!」とか言い出す。
上の子2人だけでなく、新生児と一緒に。
義妹とはほとんど会ったことがない。
名前と年齢と現在の家族構成が、知ってる全てだった。
出産はおろか、妊娠していたことも知らなかった。
義妹には
「里帰りしてる娘がいる家に、他人のくせに来るな!なんで私のお母さんに嫁子が甘えるわけ?」
的なことを言われ、目覚まし時計を投げられた。
義父は「まあまあ、嫁子さんも大変なんだし」と、それを宥めていた。
実家でゆったり休んでいるところに義姉が来たら嫌だろう、
物は投げないで欲しかったが怒るのは仕方ないと思った。
夫に、義妹の里帰りを知っていたのか、そして知っていたのなら私にそれを告げなかったのは何故かと尋ねた。
夫が言うには
「そんな予定はなかったけれど押しかけてきたらしいんだよね。
でもデリケートな時期だから責めないでやってくれ、お互い様なんだから」
だそうだ。
「何がお互い様? どう考えても、義妹と、義妹の子達の世話を義母がすると私の子まで手が回らないでしょう?
熱心にここへの里帰りを勧めてくれたけど、そのあたりの負担はどう考えてたの?」
そういうと義母も夫も「まあまあ、大丈夫だから、ねっ!」とか言い出す。
413: ◆NyauiXKN/6 2016/06/04(土) 23:42:16.67 0
そしてここまで読んで予想した人もいるかもしれないが、
義妹は「帝王切開の傷が痛い。居候が働きな」
と上2人の世話を私に押し付け、義母は「忙しいから」と私に家事を押し付けた。
疲れて判断力を失っていたところに、今度は「練習になる」と新生児の世話も押し付けられた。
臨月で幼児と新生児の世話に家事。
辛いと訴えると「世のお母さんたちはこれをやっている。出来ないなんて甘えだ」と頬を叩かれた。
判断力は時々蘇り「こんな状態なら自宅で家事は代行サービスに任せて、子育てを自力でやる方がマシだ」と気付いたが、行動に移す前にお産が始まった。
元気な息子が生まれた。
義妹にも新生児がいたからか、義母による入院中の凸もなく、平和に過ごしていた。
数日後に退院した。
息子を連れて、義実家にある荷物を取って自宅に戻ってしまおうと思ったが、
義実家に着いたら、一室に荷物の山ができていた。
全て、自宅にあった「夫と」私の荷物だ。
どういうことかと夫を問い詰めたら「もうずっと甘えたらいいんだ」
「延々と奴隷のように働き続ける、それのどこが甘え? ありえない! 家に帰る!」
そう言ったが
「ここが家だよ、前の家はもうないよ。僕達はここで暮らすんだ。
僕は留守が多いけど母さん達と一緒なら嫁子も安心だし。
余裕が出たらちょっと家事を手伝ってあげてよ。母さんも喜ぶよ」
と笑っていた。
義妹は「帝王切開の傷が痛い。居候が働きな」
と上2人の世話を私に押し付け、義母は「忙しいから」と私に家事を押し付けた。
疲れて判断力を失っていたところに、今度は「練習になる」と新生児の世話も押し付けられた。
臨月で幼児と新生児の世話に家事。
辛いと訴えると「世のお母さんたちはこれをやっている。出来ないなんて甘えだ」と頬を叩かれた。
判断力は時々蘇り「こんな状態なら自宅で家事は代行サービスに任せて、子育てを自力でやる方がマシだ」と気付いたが、行動に移す前にお産が始まった。
元気な息子が生まれた。
義妹にも新生児がいたからか、義母による入院中の凸もなく、平和に過ごしていた。
数日後に退院した。
息子を連れて、義実家にある荷物を取って自宅に戻ってしまおうと思ったが、
義実家に着いたら、一室に荷物の山ができていた。
全て、自宅にあった「夫と」私の荷物だ。
どういうことかと夫を問い詰めたら「もうずっと甘えたらいいんだ」
「延々と奴隷のように働き続ける、それのどこが甘え? ありえない! 家に帰る!」
そう言ったが
「ここが家だよ、前の家はもうないよ。僕達はここで暮らすんだ。
僕は留守が多いけど母さん達と一緒なら嫁子も安心だし。
余裕が出たらちょっと家事を手伝ってあげてよ。母さんも喜ぶよ」
と笑っていた。
414: ◆NyauiXKN/6 2016/06/04(土) 23:43:01.14 0
里帰りではなく、同居に持ち込まれたんだ。
そう気付いて、義母を問い詰めようとしたが、義母は
「嫁子ちゃん、よく頑張ったわね、初産で大変だったでしょう? 赤ちゃんとゆっくり休んでいていいからね」
といやに優しい。
義妹たちは部屋に篭っていたのか、姿を見なかった。
私が片付けないと散らかっていたはずの義実家が、とてもきれいだった。
義母が優しい。
あの悪夢のような奴隷の日々は幻だったのかとすら思った。
混乱している私の腕の中で、息子が泣いた。
慌てて世話をし、泣き止んだ頃には私はフラフラだった。
いつの間にか眠り、また泣き声で目覚めて世話をし、1日経ったら…全てが元通りになっていた。
私は、また奴隷に堕ちていた。
義妹の蹴りで目覚め「1日グータラしたでしょ! ほら早くご飯作りなさいよ!」
「義妹旦那(従兄弟だか再従兄弟だか、もともと親族らしい)ちゃんのために早くお弁当!」
掃除、洗濯、料理、息子の世話、義妹一家の世話、買い物、何故か義母の服のアイロンがけ。
最初の何時間かは、確かに「逃げ出してやる」と思っていたはずなんだ。
「義妹息子ちゃんのお迎えの時間よ!」
散らかる、汚される、怒鳴られる、蹴られる、息子の泣き声が聞こえる。
義妹の子が絵本を読んでとやってくる。読み上げているはずの自分の声など聞こえない。
やがて最初は違って聞こえていた義妹娘と息子の泣き声の区別がつかなくなってきた。
どちらのオムツを替えたのかも分からなくなって、両方替えた。
退院してからたった4日で、思考が失せた。
そう気付いて、義母を問い詰めようとしたが、義母は
「嫁子ちゃん、よく頑張ったわね、初産で大変だったでしょう? 赤ちゃんとゆっくり休んでいていいからね」
といやに優しい。
義妹たちは部屋に篭っていたのか、姿を見なかった。
私が片付けないと散らかっていたはずの義実家が、とてもきれいだった。
義母が優しい。
あの悪夢のような奴隷の日々は幻だったのかとすら思った。
混乱している私の腕の中で、息子が泣いた。
慌てて世話をし、泣き止んだ頃には私はフラフラだった。
いつの間にか眠り、また泣き声で目覚めて世話をし、1日経ったら…全てが元通りになっていた。
私は、また奴隷に堕ちていた。
義妹の蹴りで目覚め「1日グータラしたでしょ! ほら早くご飯作りなさいよ!」
「義妹旦那(従兄弟だか再従兄弟だか、もともと親族らしい)ちゃんのために早くお弁当!」
掃除、洗濯、料理、息子の世話、義妹一家の世話、買い物、何故か義母の服のアイロンがけ。
最初の何時間かは、確かに「逃げ出してやる」と思っていたはずなんだ。
「義妹息子ちゃんのお迎えの時間よ!」
散らかる、汚される、怒鳴られる、蹴られる、息子の泣き声が聞こえる。
義妹の子が絵本を読んでとやってくる。読み上げているはずの自分の声など聞こえない。
やがて最初は違って聞こえていた義妹娘と息子の泣き声の区別がつかなくなってきた。
どちらのオムツを替えたのかも分からなくなって、両方替えた。
退院してからたった4日で、思考が失せた。
415: ◆NyauiXKN/6 2016/06/04(土) 23:57:13.84 0
今日、夕食の献立がどうにも浮かばず「献立を考えるスレ」で質問し、献立を考えてくれた人にお礼のレスをしているうちに、急に目が覚めた。
「なんでこんなことで、産後10日程度の身で苦労してるの?」と。
そんなわけで、結局作ってないです。ごめんなさい。
その直後に「トイレットペーパーを買ってきます」と、通帳印鑑(出産費用が不安で産院にも持ち込んでいた)と身分証と日記とお財布と母子手帳一式だけ持って実家に向かった。
途中でショッピングモールに行き、親に電話をかけた。
事情を説明しようとしたら「迎えに行くから動くな、義実家がうるさいだろうから電話を切っておけ」と叱られた。
息子の肌着と服とオムツ、ミルトンと哺乳瓶を買って、親を待った。
息子は珍しいくらいよく寝ていた。
新生児と荷物を抱えてベンチにへたり込む女。
異様だろうに、知らないおばちゃん達が優しくしてくれた。
息子を「守るべき存在」としては認識していたけれど、いろいろ感覚が麻痺して「可愛い」とは感じなくなってきていた。
でもおばちゃん達に「なんて小さくて可愛いの」と口々に言われ、なんかいろいろと楽になった。
疲れや不安や義務感という余計なものが取り払われて、可愛さが見えたというか。
親が来てくれて、今は実家にいる。
両親だけじゃなく、祖父も、怪我をしている祖母も、温かく迎えてくれた。
背中を撫でてくれた祖母の手が温かくて、声を上げて泣いた。
スマホには義実家からの着信がたくさんあって、ゾッとした。
また鳴った時、動けなくなった私に代わって、父がスピーカーモードに変えた。
母が「娘に何をしたか聞きましたよ?」と言うと「世のお母さん方がしている程度のことしかお願いしていませんよ、嫌だわ」と義母の声が聞こえた。
私から見て、母は口が立つ方ではない。おとなしく優しく、ひたすら癒し系の女性だ。
でも、母は怒鳴った。
「世のお母さん方が臨月で新生児の世話をしてるというの? 新生児がいるのに臨月なわけがないでしょう! あなた方は2人分の、しかも女性の一生の中でも特に辛いはずの時期の2人分の役割を娘に押し付けた!
それを反省もしていないんですね!」
「なんでこんなことで、産後10日程度の身で苦労してるの?」と。
そんなわけで、結局作ってないです。ごめんなさい。
その直後に「トイレットペーパーを買ってきます」と、通帳印鑑(出産費用が不安で産院にも持ち込んでいた)と身分証と日記とお財布と母子手帳一式だけ持って実家に向かった。
途中でショッピングモールに行き、親に電話をかけた。
事情を説明しようとしたら「迎えに行くから動くな、義実家がうるさいだろうから電話を切っておけ」と叱られた。
息子の肌着と服とオムツ、ミルトンと哺乳瓶を買って、親を待った。
息子は珍しいくらいよく寝ていた。
新生児と荷物を抱えてベンチにへたり込む女。
異様だろうに、知らないおばちゃん達が優しくしてくれた。
息子を「守るべき存在」としては認識していたけれど、いろいろ感覚が麻痺して「可愛い」とは感じなくなってきていた。
でもおばちゃん達に「なんて小さくて可愛いの」と口々に言われ、なんかいろいろと楽になった。
疲れや不安や義務感という余計なものが取り払われて、可愛さが見えたというか。
親が来てくれて、今は実家にいる。
両親だけじゃなく、祖父も、怪我をしている祖母も、温かく迎えてくれた。
背中を撫でてくれた祖母の手が温かくて、声を上げて泣いた。
スマホには義実家からの着信がたくさんあって、ゾッとした。
また鳴った時、動けなくなった私に代わって、父がスピーカーモードに変えた。
母が「娘に何をしたか聞きましたよ?」と言うと「世のお母さん方がしている程度のことしかお願いしていませんよ、嫌だわ」と義母の声が聞こえた。
私から見て、母は口が立つ方ではない。おとなしく優しく、ひたすら癒し系の女性だ。
でも、母は怒鳴った。
「世のお母さん方が臨月で新生児の世話をしてるというの? 新生児がいるのに臨月なわけがないでしょう! あなた方は2人分の、しかも女性の一生の中でも特に辛いはずの時期の2人分の役割を娘に押し付けた!
それを反省もしていないんですね!」
416: ◆NyauiXKN/6 2016/06/04(土) 23:57:25.98 0
夫の声がした。
「ちょっと母や妹が頼み事をしただけです。
嫁子さんが産褥期の女性だから不安定で、だから騒いでしまってるだけです。話せばわかりますよ」
父が参戦した。
「言葉で身を立てている娘が、青ざめて一言も発していませんよ。
娘から言葉を奪ったあなた方を、我々は許しません」
祖父が頭をぽんぽんしてくれた。
祖母が私を守るように抱きしめてくれた。
愛されてる。
殴られたり蹴られたりしてるし、まずは明日、病院に行って診断書を取ってくる。
私をこんな目に遭わせた義実家を、そこに放り込んだ夫を許すわけにはいかない。
生まれて最初に過ごした家があんな場所で、息子にも申し訳ない。
これからは穏やかな場所を私が作る。
長いのに読んでくれてありがとう。
おやすみ。
「ちょっと母や妹が頼み事をしただけです。
嫁子さんが産褥期の女性だから不安定で、だから騒いでしまってるだけです。話せばわかりますよ」
父が参戦した。
「言葉で身を立てている娘が、青ざめて一言も発していませんよ。
娘から言葉を奪ったあなた方を、我々は許しません」
祖父が頭をぽんぽんしてくれた。
祖母が私を守るように抱きしめてくれた。
愛されてる。
殴られたり蹴られたりしてるし、まずは明日、病院に行って診断書を取ってくる。
私をこんな目に遭わせた義実家を、そこに放り込んだ夫を許すわけにはいかない。
生まれて最初に過ごした家があんな場所で、息子にも申し訳ない。
これからは穏やかな場所を私が作る。
長いのに読んでくれてありがとう。
おやすみ。
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─情報元:鬼嫁ちゃんねるサイト様─