2012年1月23日月曜日

どう思う「子供の義賊」― 震災現場で何が起こったか?


東日本大震災は「聞くと見るでは大違い」だと言う手紙を沢山貰った。報道が全てをカバーできない事は当然だが、聞いた話の中から、考えさせられた幾つかのエピソードを紹介してみたい。

深夜バスで被災地に駆けつけた私の友人が、食料確保のため宮城県のサービスエリアに寄ると、そこには明け方の5時なのにボランティアの若者で溢れかえっていたそうだ。政治の批判ばかりして行動を起さない大人に比べ、先ず行動する日本の若者も捨てたものではない。

然し、何と言っても衝撃的だったのは「子供義賊」の話だ

それによると、避難所の子供数人が無人の気仙沼信用金庫に行き、現金数千万円を持ち出し、そのお金を全て避難所にいる老人に配ったと言うのだ。これには、警察もどうしてよいか、ただオロオロするばかり。子供いわく「義援金が集まっても現地には1円もこない。悪い事とは判っていたが、こうするしかなかった。お爺さんお婆さんは涙を流し喜んでくれた」と。

それに比べると、大金の為に命を失った老婆の話は身につまされた。着の身着のままで一度避難した老婆が、周りの人の制止を振り切り、忘れ物を取りに家に引き返した為に津波にのまれ、三日後に背中に背負ったリュックに現金3000万円が詰め込まれた姿で、遺体として発見されたと言う。

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─情報元:北村隆司サイト様─